30歳からの起業スタイルを考える

30歳の節目は、僕にとってなにか特別でした。

僕は、30歳は大きな挑戦をするラストチャンス、と勝手に考えていたように思います。「30までに起業する」という言葉がなぜか頭の中にあり、飲んだ時によくそう話していました。この節目の年齢を、挑戦する歳と考えていたというより、少し恐れていた気がします。

ただ、30歳は思ったより難しい歳でした。結婚や子どものことをシビアに考える歳だし、「自立した大人」という見られ方が一層強くなります。周りの目が気になって、ふらっと何か始めてみるということが、なかなかにやりにくい…。

僕の高校時代からのある友人は、いろんな難しいことを同時に進めようとしています。この前、僕らが運営するパラレル求人の取材で改めて話して、その起業スタイルに可能性を感じました。

彼は、結婚していて子供も2人います。それでいて、コラボメーカーというサービスを立ち上げるべく、起業を決めました。詳しくは、パラレル求人の記事「研究開発をもっと気軽に」にあるので、ここでは割愛します。

家族がいるから、いきなり収入を途絶えさせるわけにはいきません。だから、彼は大学時代の先生が立ち上げたベンチャー企業で働きながら、複業的に起業をしようとしています。子供はまだ小さいから、子育てもしているらしく、起業と会社勤めと子育ての、3つが並行しているようです。

 

最近感じるのは、会社に勤めながら、起業の準備をしている人が一定数いるということです。アクセラレータプログラムの集まりとか、起業家が集まりそうなイベントに参加すると、会社にいながら準備中です、という人にお会いすることが結構あります。

Startup Weekendという、週末で起業を体験するイベントに参加した時は、会社勤めの方がほとんどだったと思います。参加理由を聞いてみると、今後起業に挑戦してみたいとか、既にアイディアがあり力試しに来た、という感じでした。このイベントをきっかけに起業をしたという人にも複数会っており、本当にすごいイベントだと思っています。起業や社内新規事業など、何か始めてみたいという人には、一歩目としておすすめしたいです。

 

複業的な起業。これは、30歳からの起業スタイルとして、大きな可能性を秘めていると思います。

いきなり大きなリスクをとって起業出来る人ばかりではありません。それは、本人の性格的な問題だけではなく、その時に背負っているものによっても左右されるはずです。

僕自身、起業して得られているものが多いように感じます。スピード重視の仕事の進め方や、自分で最終意思決定すること、サービスもないのにアイディアをぶつけて人脈を作ることなど、僕が会社勤め時代に経験しなかったことを今経験出来ています。というか、やらざるを得ないんですが…。ですので、複業的に起業をして万が一うまくいかなくても、その人は会社で大きなパフォーマンスを発揮するように思います。

もちろん、経験するために起業をするわけではなく、自分が思い描くことを形にするために起業するわけですが、得られることが多いのは間違いないです。一方で、短期的には大きなリスクを背負うことになりますが、それも複業的にスタートすることで回避出来ます。1つの新しい、というか現実を直視したスタイルのように感じました。

こうして、多様なスタイルがどんどん広まってほしいと改めて思った取材でした。